「営業として年収を上げたい」というご相談は、転職理由として最も多くいただくテーマの一つです。年収UPの転職は、業界選び、応募タイミング、職務経歴書の書き方、面接での見せ方など、複数の要素の組み合わせで結果が大きく変わります。本記事では、年収を上げる構造を整理したうえで、業界別の上昇幅、年代別の戦略、見落としがちな落とし穴までを実務視点でまとめました。

1. 営業の年収が上がる3つの構造

営業職の年収UPは、次の3つの構造のいずれか、または組み合わせで実現します。

(A)〜(C)のどれを選ぶかで、転職活動の進め方が変わります。短期で大幅UPを狙うなら(A)+(B)、安定的に長期で上げるなら(C)寄りの選び方が有利になります。

2. 業界別の年収UP幅の目安

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」と転職市場で観測されるレンジから、業界・経験年数別の一般的な年収UP幅は次のような目安になります(2024-2025年時点の市場観測に基づく目安)。

移動パターン年収UP幅の目安
同業界内で会社を変える+5〜15%
国内SaaS → 外資SaaS+20〜50%
メーカー営業 → IT営業+10〜30%
個人営業 → 法人営業(無形商材)+5〜25%
営業 → 営業マネージャー(同業)+15〜30%
営業 → 営業企画・経営企画±0〜+15%
上記の幅はあくまで目安で、個人の実績、転職先のグレード、提示交渉力により大きく振れます。「〜%上がる」を保証するものではない点にご注意ください。

3. 年代別の戦略

20代

第二新卒・若手層は「未来の伸びしろ」を評価するため、業界転換を伴う年収UPが比較的容易な年代です。固定給の絶対額より、業界選び・スキル蓄積を優先することで30代以降の伸びにつながります。

30代

営業実績数値・案件規模・マネジメント経験のいずれかが評価される年代です。「商材を変えても通用する型」を持っている方は、業界横断で年収UPを実現しやすくなります。

40代以降

マネジメント経験、特定業界の深い知見、外部ネットワーク(顧客との関係資産)など、即戦力として評価される具体的な資産が必要です。年収だけを追うのではなく、役職・退職金制度・福利厚生・通勤負担を含めた総合的な処遇で比較することをおすすめします。

4. 面接で年収を引き上げる見せ方

年収交渉は、最終面接前後の希望年収提示の段階で大きく決まります。事前準備として次の3点を整理しておきます。

5. よくある落とし穴

6. ホキラオンエージェントの視点

ホキラオンエージェントでは、年収UPを目指す方の面談で「短期の年収」と「3〜5年後の年収」を分けて整理することを大切にしています。短期年収だけを追うと、結果として伸びしろのない環境を選んでしまうことがあります。一方、長期視点だけだと、現職の不満が解消されないまま消耗してしまうこともあります。

オーナー経営の中堅・中小企業では、評価制度が経営者の意思で柔軟に設計できるため、実績次第で大幅な年収UPを実現しやすい場合もあります。求人企業との関係性を活かして、提示年収のレンジ・評価運用の実績・退職者の主な理由までできる範囲でお伝えするよう努めています。

参考にした主な公的データ・出典

※ 本記事の年収レンジ・市場価値・業界動向に関する記述は、上記公的統計と編集部の取材・実務知見に基づく参考値です。記載時点(2026年4月時点)の観測値であり、個別の選考結果や年収・処遇を保証するものではありません。最新の数値・条件は政府統計および求人情報をご確認ください。

本記事は実務視点の参考情報であり、具体的なキャリア相談は無料キャリア相談をご利用ください。

監修:杉本 晶也(ホキラオン株式会社 代表取締役 / ホキラオンエージェント編集長)